情報屋西勢力(カドアン)

▼ チーム『エレタリア』 Elettaria


情報屋が出来た当時の初期チーム。リーダーはヴィンセント。



ヴィンセント (ヴィンセント ・ロア) 【現在は不在】

グランと一緒にギルドを立ち上げた情報屋1号。みんなの先輩。
自分の次に情報屋になったピートとチェスターを弟みたいに可愛がって仕事を教えた。面倒見のいいお兄さん。
回復役のトルファも妹みたいな存在。チーム「エレタリア」は兄弟のように特別に深い関係で繋がっている。
見た目に反して陽気な性格で、黙ってればカッコ良いのにと言われるタイプ。厨二病がだいぶ抜けてない一面もある。
チェスターとは同郷で、チェスターが情報屋になる前の小さいときから知っている間柄。特に信頼を寄せていた。



イヴァリースで最も治安の悪い街で育ったためか、死にたがりに思われるほど無謀である。「怖いもの知らず」では片付かない。
仕事は出来るし信頼もされてるししっかりしてるが地に足がついてない雰囲気があり、グランにはそれを心配されていた。
こんな裏の仕事をオールマイティにこなす能力をどこで身につけたのかも謎。最大の欠点はMPがほとんどなかったことである。



まだ情報屋がエレタリアのメンバーしかいなかった頃、情報屋狩りに目をつけられリンチされて死亡。
その体は翌朝になって店のドアに寄りかかる形で座らされており、最初に発見したのは彼をだれよりも慕っていたチェスターだった。
外を歩くときはフードを被ってないと落ち着かなかったらしい。人目を気にしてるのではなく帽子感覚。髪は色を抜いたら戻せなくなった。
首筋から渦を巻くように足首まで星の刺青を入れており、体中にピアスホール多数。人体改造大すき。ちなみに左目は普通にあるし見える。

種族:ヒュム  髪の色:水色(本当はクリーム色)  眼の色:薄碧




ピート (ピーター ・エクルストン)

ヴィンセントに仕事を教わった弟分その1。表のクランで幻術士として働く彼のもうひとつの顔は情報屋。
ボルゾイクラン→脱退して情報屋→エメットと再会しミルフィクラン加入→情報屋やめられず→さらにボルゾイクランに再び誘われる。
この世界にはチェスターたちや恩人であるグランのことが断ち切れず、さらに1カ所にとどまれない性格のため戻ってきた。
ミルフィにはモンブランとネディに、ボルゾイにはグツコーに承諾を得た上で兼業している。だけど情報屋をやっている方が多い。



物静かな見た目からは想像できないほど行動は大胆。情報屋の時と他にいるときとで若干性格が違う。
「報酬が高いから」という理由で、危険すぎて誰も引き受けないような仕事ばかりをとる。稼ぎ方が横着なのである。
宮廷にも何度か喧嘩を売っているので、偽名の「スペングラー」は第一級指名手配中。プリズンへの入脱獄は多数。罪人たちからは英雄扱い。
1つの仕事で取る報酬は、ぼったくりと紙一重の高額。だが入った金はすぐ使うのであまり裕福ではない。



しかしその行動力にメンタルはついて行かないらしく、ときどき睡眠薬を暴飲したりする。だいたい情緒不安定。
こんな世界に身を置かずに、1つのクランで平和に暮らした方が絶対に良いのだが、それだと逆に生きてる心地がしないらしい。
実力と共に報酬王の名をほしいままにするものの、つかめない人柄のためチーム外の仲間からは怖がられがち。
チェスターとは、「ヴィンセントの弟子」っていう肩書で兄弟の契りを交わした仲。

種族:ヒュム  髪の色:胡桃  眼の色:薄燈(右目は義眼)




チェスター (チェスター ・ハイアット)

ヴィンセントに仕事を教わった弟分その2。もとはバクーバのダウンタウンの不良リーダー。
足の悪いグランが迷路のような下町に迷い込んでしまったとき、自分の仲間に絡まれる前に助けたのがきっかけで情報屋になった。
何にもあまり執着しない性格で、情報屋のほうが稼げると分かると不良グループのリーダーをあっさりと仲間に譲って足を洗ってしまった。
育った場所はイヴァリースで最も住みたくないといわれる区域。でも彼にとってはカドアンの拠点よりもやはり居心地は楽らしい。



あらゆる犯罪が日常的に行われる環境で育ったため、その筋の連中に顔が利くので主にそれを利用して仕事をしている。
仕事が終わってもなかなかまっすぐ帰って来ず、情報屋になっても不良精神は健在。行動が全く把握できないのでグランの悩みの種になっているが、
チェスターは情報屋の中で唯一グランから直にスカウトされた身でさらにピートと共に主戦力なので、グランもあんまりうるさい事は言えないらしい。
普段は情報屋の中でも割とガラの悪い連中とつるんでいる。(様に見えるがじつはそいつらが調子に乗らないように押さえている。大半は力で黙らせた。)



気分の差が激しいので長く関わらないと付き合いづらい。心を許してない者の前では徹底的に冷めている上に、喧嘩には強いので怖がられがち。
繊細は繊細だが、あまり細かいことを気にしない性格。几帳面で、身の周りはいつもきれいにしている。酷い環境で育った割には潔癖症。
服装やアクセサリなど見た目に気を使ってる&細身で手足長いのでだいたい何をやっても様になる。キースに憧れられている。

種族:ヴィエラ  髪の色:白  眼の色:薄黄




トルファ (トルファ ・ピアース)

回復担当の白魔道士の女の子。普段はグランと一緒にお店でお留守番している。
訳あって路頭に迷ってた時期にピートと出会い、まもなくグランに拾われヴィンセントに可愛がられてチーム入りする。
ピートの彼女だと情報屋のみんなから認識されているが、どちらもその方面に消極的でいつまでも友達みたいなので(主にチェスターから)呆れられている。
特にシャルルからは目の敵にされるところだけど、やわらかな性格でみんなに優しいため雰囲気がそうさせない。野郎だらけの中の天使。



数年前エレタリアの間で起こったある事件の際に、情報屋に身を置いていては危険だとみんなから勧められ一度チームを抜けて裏の世界を離れる。
しばらくの間はそのまま表の世界であるクランに在籍し、ごく普通の白魔道士の女の子として生きていた。
だがどうしてもチームのみんなを忘れられずに情報屋に戻ってきて、快く受け入れられチーム再加入する。情報屋狩りの存在が出てきて以降は危険なのでお休み中。
ただしトルファも白魔である以前に情報屋の女の子である。充分すぎるほどの護身術は身につけている。木の杖には鉛が仕込まれて(以下省略



情報屋狩りのリヴルが出てきてから急に殺伐とした世界になってしまったことに不安を抱きつつ、みんなが無事に帰ってきてくれることを
願って、仕事がら不安定になりがちなみんなの心身をケアしている。でも泣き虫なので傷ついた相手より自分の方がよく泣いている。
とっても優しい良い子。雰囲気はふわふわしてるけど芯は強くてたまに頑固。ちょっとだけ天然。

種族:ヒュム  髪の色:赤茶  眼の色:石榴




▼ チーム『パルミエ』 Palmier


ピートが個人的に助けたりスカウトしたりしてつくったチーム。



キース (キュロス ・キンドジャール)

ヴィンセントがいなくなってから、ピートがいちばん最初に弟子につけたヴィエラ族の青年。
もともと孤児で、最初はピートの弟子だったが、実力が上がるにつれそれを認められいまでは右腕のような存在。
小柄で身軽な体、とんがった歯や甲高くハスキーな声、黒いフードマントという特徴から「闇蝙蝠」として同業者たちに知られている。
陽気でお調子者。とてもポジティブ。人懐っこい。なんでも軽はずみなのでやたら危なっかしいが、なんでも器用に回避する。



情報屋は、依頼してきた者が有利になるように代わりに働くことが多いが、そのため恨みを買うことも多い。
キースは前に情報を売られた側の者にはめられて捕まってしまい、両耳を下向きに折られた上、左耳をちぎられてしまった。
なのでヴィエラ族でありながらちょっとだけ耳が不自由。それでもヒュムよりは聴こえるのであまり問題はない。
コンプレックスどころかチャームポイントにしているが、目を引くので普段は黒いフードマントで耳を隠している。



様々な種類の短剣を使いこなす。情報屋にしては非常に好戦的で、自らの殺意に陶酔するような凶暴な面がある。
ピートには最も信頼されているが、彼が機嫌を悪くする原因も大抵キースが原因なので、そんなときには徹底的に八つ当たりされている。
情報屋の中でも特に夜行性。夕方から活動開始するので明るいうちはだいたい寝ている。全然身長が足りないが本当はチェスターみたいになりたい。

種族:ヴィエラ  髪の色:金  眼の色:灰




シャルル (シャルロット ・アンテス)

青魔に男装している女の子。淑女ならぬ紳士的な性格。1人称は「僕」。
仕事が仕事なだけに男装してると何かと都合がいいらしく、また情報屋の多くもシャルロットのことを普通に男だと思っている。
女であることを特別隠しているわけではないが、いまさら公言もできないと思っている。だけど本当はピートがすきなので心境が複雑。



所属していたクランが解散し、自身が規則に縛られながら戦うことにどうにも慣れず、しかし身寄りもないので情報屋になった。
ジャッジに縛られない仕事なら他にもあるのに、あえて危険な情報屋を選んだのは、基本的な報酬が高いかららしい。
詠唱なしでテレポを使うことができ、発動も速いので、一瞬で敵の眼前から背後に回ることが可能。
それは仲間内で彼女しかできない。グランもそれにびっくりして、すぐギルド加入を承諾した。



恰好は青魔だが、服やブーツの色は黒。杖やサーベルは持たず、レイピアを差している。
キースのように夜活動する同業者が多い中、わりと明るい時間も活動。生活サイクルがめまぐるしく変わる。

種族:ヒュム  髪の色:銀  眼の色:紫




ジャック (ジェイク ・スペアオルファ)

人間とバンガの混血児。ベースは人間で、肩から先と腿から先の手足、耳、尾などはバンガのもの。口調もバンガ。
混血は禁忌ではないが、やはり少数なので小さいころ見せ物小屋に売られた。力技は、力自慢のヒュムと比べても数段優れている。
幼いころから過酷な体験をしたせいか、粗雑な見た目に反して性格はおとなしく優しい。



情報屋には様々な境遇の者がいるので、どんな姿であろうとも批判されることはないし、グランがそんなこと許さないが、
ジャックはわざと大きいサイズの白い水干のような道着を着て、袖のところをだらんとして手先を隠している。
なにかと気にかけては細やかに気配りするような性格なので、そうしてないと気になって落ち着かないんだろうと周りは黙認。
メンタルは豆腐。たまってくるとキースやチェスターに延々とこぼす。情報屋がそれで良いのかとよく心配されている。



ピートやキースがたまに、何かを忘れようとして乱暴な飲み方をして潰れるが、その介護役は99%ジャックになる。
グランに続くチームのおかん。シャルルとはそれぞれの分担することでバランスがとりやすいためよく一緒に仕事に出ている。

種族:ヒュム/バンガ  髪の色:黒  眼の色:薄蒼






グラン (グラルド・エーミス)

西勢力の情報屋ギルドを立ち上げた張本人。みんなのお父さん的存在。バンガ族の男性。
グラン自身が最初、情報屋のような仕事を個人的に行っており、足を怪我して続けられなくなったときに、生活難の者たちを集めて情報屋ギルドを作った。
ギルドを共に立ち上げたのはヴィンセントというヒュムの青年で、ヴィンセントがグラン以外の初の情報屋となる。彼は息子のような存在だった。
ピートやチェスターはギルド立ち上げ初期に知り合った青年。そのときトルファという少女と共に経営を助けられた。お互い様の関係。



東勢力にも情報屋ギルドはあり、そちらは比較的、クランに似たような平和な仕事を請け負っている。
それに比べこちらの西勢力は荒っぽく凶悪な仕事ばかりを扱うので、よく東から批判される。しかしこっちの方が金にはなるので気にしていない。
西勢力は現在30人程度。拠点としているカドアン裏通りの「あの隠れ家」を、同時に酒場として経営している。
店は2階から上がもともと宿泊施設だった場所なので、情報屋の大半はそこを家としてる者が多い。



彼らがもっとも警戒するのは 「情報屋狩り」 を名乗る連中で、彼らはよくフェイクの依頼をグランの店に出し、それにつられて来た
情報屋を袋叩きにしてプリズンに差しだしたりする。情報屋狩りのリーダーはリヴルというバンガ族で、一方的にグランをライバル視している。
世間的にはリヴル側が正義でグラン側が悪だが、リヴルがやっていることもかなり暴力的なので実際は犯罪と紙一重である。
ここより他に居場所のない、情報屋として働く者たちが頼る存在。面倒見がよくて優しく、料理上手。




レスター先生 (レスター・ケード)

裏業界で名の知れたン・モゥ族の医者。グラルドとは古いつきあいの友人。
情報屋のように、堂々と名乗ることをはばかられる職種の者たちに広く精通している。闇医者(無免の医師)ではない。
ン・モゥ族であることを疑ってしまう程、荒っぽい性格で口が悪い。力も強い。情報屋からは一目置かれている。
どんな時間・どんな場所でも呼べばすぐ来てくれる。口調荒いけど根はやさしいお医者さん。



情報屋として稼ぐ者ほど体調を崩しやすいこの業界では、必要不可欠な存在になっている。
特にヴィンセント・チェスター・ピートは元から虚弱であるため、レスターがいないと情報屋としてやっていけないと言っても過言ではない。
ピートに関してはボルゾイクランのほうでもよく呼ばれている。「もうお前普通に生きたらどうなんだ」とは100回以上は言ったらしい。
レスターがどうして裏稼業専門になったかについては大した理由はない。きっと性格がら「その方が色んな奴がいて面白いから」程度の考え。



拠点はシリルにある。しかし1か所にとどまることがほとんどないため、あちこちに家があるらしい。グランの店にも1つ部屋がある。
裏専門とは言え一般でも知っている者はいるため、暇なときは普通にシリルで開業医をやっている。
法外な金をとったり、犯罪・暴力的なことに自分自身は縁がない。ただし性格が性格なので舐められることもないらしい。