主にチェスターと関わりがある一般人(オフライン創作本『ENCOUNTER』登場キャスト)

エリーゼ (エリーゼ・アンデルス)

バクーバの灯台の近くで、屋台のデリカテッセンを営んでいる女の子。
うっかり一般人が足を踏み入れては危険な「A5区」という差別区域のダウンタウンに迷い込んでしまった時チェスターに助けられ、以後何度か会ううちに、
「情報屋」という半非合法な職業をちゃんと理解した上でチェスターと付き合うことになった天使。
彼女と彼女の父親は昔情報屋に助けられたことがあり、その点についてチェスターが説明したものの、情報屋に対しては悪いイメージを持っていない。



もともとは、精霊使いの勉強をしてクランに入ろうと考えており、デリはそれまでのお金稼ぎではじめた。
しかし毎日立ち寄ってくれる港のおじさんたちやバクーバの色々な人と触れ合ううち、どれだけ住みにくいと言われていても自分は本当にこの街がすきなんだと思い直し、
クランに入るのはやめてお店を大きくすることにした。カフェなどが他にないため、ちょっとした評判であり休憩スポット。
滅多に来れないチェスターが来るたびに何か新しい設備が増えている。メニューも増えてきてもはや小レストラン。



ちょっと天然でいろいろ抜けてるので、抜け目のないチェスターやその他A5区の子たちから見ると大変癒し系。
彼女としての器は広すぎるくらい広い(彼氏がバクーバ中の何人もの女の子に告白されても気にしない、むしろその子たちと仲良くなる)(天然の成せる業)
もっと垢抜けた女の子になりたいと考えているので、自分とは真反対のようなキーリーが憧れ。
お休みの日はマーケットで食材を物色するのが趣味だが、そのせいで次の日サンドイッチの具にとんでもないものが入ったりする。

種族:ヴィエラ  髪の色:銀  眼の色:水




▼ 『A5区』という差別区域出身


この国で最も治安が悪いといわれる場所の出身者。自治体も管理を諦めている。5人はだいたいお互いを幼いころから知る仲。




ザック (アイザック・ロア)

チェスターとラスの幼馴染。第5区の現リーダー。
A5区を出て情報屋になった兄・ヴィンセントは、家族が蒸発して1人になったチェスターを引き取ってアイザックと一緒に弟として接したので、
アイザックはチェスターとの付き合いはいちばん長い。また、難しい性質のラスをよく理解している。
チェスターが情報屋になってバクーバを離れていて自分の家をほとんど使ってないことをいいことに勝手に彼の家に住んでいる。もはや私物にしている。



チェスターはアイザックに、ヴィンセントが情報屋として遠くの町にいること、さらに自分とは師弟の関係であることを言い出すことができず、
ついに2人が再開しないままヴィンセントは情報屋として死んでしまったので、親友を超えた関係でありながらチェスターの心境は複雑。
だけど実はアイザックは、その辺の事情やチェスターがあえて言わないでいることも薄々分かっている。
いつもかぶっている黒のキャップは、ヴィンセントが5区を離れるときにアイザックにあげたもの。ちょっと大きいけど肌身離さずつけている。



他に比べて大人しそうな顔してるものの、趣味やライフスタイル含め誰よりもストリート系。
スケボー上手。ダンスはやってみてって言ったら踊れる。5区の色んなところにあるスプレーのらくがきも大半は彼が描いたもの。
大変身軽なので、入り組んだ道を歩かずによく建物の上を飛んだり跳ねたりして移動している。ただし体力はない。
ユージーンとは表向き仲が悪いが、一緒にメッセンジャーをするくらいには本気で嫌っているわけじゃない。
むしろユージーンとは性格上一緒にいてバランスが取れる貴重な存在。彼が寝込むと看病しに行ったりしている。

種族:ヒュム  髪の色:青(本当は茶色)  眼の色:薄蒼




ラス (イライアス・ラッセル)

チェスター・アイザックの幼馴染。第5区に住んでいる。
ラスはA5区内で生まれたわけではなく、8歳のときある日突然、第5区に姿を見せた。以来2人とつるんでいる。
ラスがA5区にたった1人で来て住むようになったのと同じ頃、バクーバでは珍しいある貴族家で1人少年が行方不明になった。
彼がなぜわざわざ差別区域に来たのかや、出生などは語らないため定かではないが、その行方不明の少年と同一人物であるとみられる。



A5区に来て以来、10歳にも満たないころからありとあらゆる薬を服用しかなりの中毒気味。
本人は自我を保てなくなるくらいにはやらないから大丈夫と言っているが、そんな根拠はどこにもない。
だいたいいつも半分夢見心地で酔っているようであり、眠そうにしている。まともな会話はできるが若干舌がまわっていない。
しかしなぜか頭だけは良い。話を脈絡なく説明されても理解し、ちゃんとした返答ができる。



いつもサイズがだいぶ大きいパーカーを着て指先を隠している。物を掴むときも隠したままで、これには実はほとんど意味がないのだが、
貿易港という土地柄を悪用してあぶない外国船とあぶない薬の取引などをよく行っているので、指がないんじゃないかなんて噂されている。
温厚な性格だが、たまに幼い子供のような残酷さをみせる。何するか分からないし頭もいいから怒らせないほうが良い。
A5区内でも特に指折りのクレイジー野郎。よく道にそのまま寝ている。

種族:ヴィエラ  髪の色:金  眼の色:緑




ユージーン (ユージーン・ドレイパー)

A5区の最奥、治安最凶といわれる第3区のリーダー。
第3区はA5区のちょうど中心にあり、特に路地が入り組んでいて昼間でも薄暗い場所。住人たちも荒っぽい。
ヒュムでありながらやたら喧嘩強くて性格も粗暴なため、とりあえず怖いので関わりたくないと思われるタイプ。
ただ、特に劣悪な環境で育ったために虚弱体質。ちょっと体力使うとすぐ寝込む。年に何回かすごい熱を出したりする。
同じようなタイプのチェスターとは仲がいい。アイザックは女々しいけど一緒にいて楽。ラスはどうでもいい。キーリーは彼女。



自分が住んでいるこの区域が「国内最低の場所」として蔑視されていることが許せず、どうにかして状況・環境を変えようと考えていた。
しかし自治体がA5区をすでに見放しているため、まともにぶつかればここの住人の性質上、暴力沙汰になるのは避けられない。
アイザックの兄・ヴィンセントは、それが分かった上で何もせずこの町を去った=逃げたと捉えているので、それもあってユージーンはアイザックに対してきつい。
だけどアイザックに罪がないことはちゃんと分かっているし、過ぎたことは追わないタイプなので、A5区が無法地帯認定されてからはどうでもよくなっている。



実は14歳から18歳まで、ちょっと非合法なキャラバン型クランに入ってシーフをしていた。
しかしそういうクランの取り締まりが厳しくなって捕まるのも時間の問題と分かると、プリズン側に仲間を売って自分はそのまま脱退。
以降は集団行動やロウが面倒くさいので、クランには入らずたまにメッセンジャーをやっている。
それくらい仲間意識に対して冷めているが、自分がまとめている3区の住人は一応大切にしている。こんな性格だけど信頼は置かれる方。

種族:ヒュム  髪の色:白  眼の色:薄蒼




キーリー (キーリー・ヘンレッティ)

BARやちょっとしたお店がちらほらある、比較的平和な1区のリーダー。
1区にはA5区以外の一般人も訪れ、他の区に比べると人通りがある。ただし治安が悪く路地が入り組んでいるのは同じ。
今は小さなお店のホールで働いているものの、前は路上で行きずりの人の手を引いて体を売っており、それを見かねたチェスターが「彼女」にすることで
やめさせた。生活に困っていたところを助けてくれ、別れたいまも優しくしてくれるチェスターはキーリーにとって王子様な存在。



キーリーは現在ユージーンの彼女だが、どんなに暴力沙汰になろうともこの区域の状況を変えようとしている彼には反対する態度をとっていた。
ただ、彼女は比較的平和で活気ある1区で育ち、他の区のこともよく分かっている以上あまり強く反対できない。
だがどんなに周りから蔑視されてようと、酷いなりにも今のままで充分だと考えており、いまの生活を壊されたり居場所を失うことの方が怖い。
そして暴動を起こすことで小さい時から知ってる友だちを失うことも怖い。見た目や口調に反して寂しがり。



エリーゼとは、お店の常連であることとチェスターを通して仲良くなった。
お人形のようなプロポーションやギャルっぽい感じをエリーゼに憧れられている(チェスターが本気で悩んでいる)。
露出が高すぎてラッセルに「ビッチちゃん」と呼ばれているが、自覚はあるので否定しない。
シュシュで結んである低めのツインテールと、どこかに必ずついているリボンがチャームポイント。

種族:ヴィエラ  髪の色:金  眼の色:薄緑